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暮らしスタイルマガジン
「てまひま手帖」

小さな家で広く暮らす

お客様インタビュー (更新: )

楽ではないけれど、楽しい暮らし“てまひま暮らし”を実践している人を訪ねる企画「てまひま暮らし人」。第6回は、編集部が株式会社リブランの宣伝スタッフとともに、豊島区にあるお宅を訪ねました。

広々とした暮らしに憧れるけれど、家が狭いと収納が大変……。そんな風に思っている方も多いのではないでしょうか? 築38年の分譲マンションを購入してリノベーションしたAさんのお宅は、62平米とは思えない広々とした空間です。そこには、物が多くても快適に暮らすためのコツがありました。

築年数だけが物件選びの基準?

宣伝スタッフ開放感があるリビングですね〜! リノベーションしようと考えたのはいつ頃からですか?

拓哉さん子どもが成長するにつれて、自由に遊ぶスペースを確保したいと思うようになったんです。特に重視したのは、リビングの広さ。最初は戸建も考えていたのですが、面積のなかで階段など無駄なスペースが生まれてしまうのがどうしても嫌で。それならマンションの方がいいかな、と思ったんです。

編集部どんな条件で探されていたんですか?

希代美さん私も主人も関西出身で、東京には助け合える親戚がいないんです。だから、息子の保育園に近くて、私たちの通勤時間がなるべくかからない立地がいいなぁと。リブランのてまひま不動産はFacebookで見つけて、ちょうど見学会があったので参加したのがきっかけでした。

拓哉さんそこで営業のスタッフさんと出会ったんだよね。おっとりしていて、ゆるキャラみたいな人やなぁって思った(笑)。

希代美さんそのまま担当についてもらって、私たちの条件に合う物件を探してもらったよね。丁寧にやりとりをしてくれるところが良かった。

息子の晴臣くんが2歳を過ぎた頃から、住み替えを考え始めたというAさん。

編集部それでこのマンションを見つけたんですね。物件探しとなると、築年数を気にしてしまう方も多いと思うのですが、決め手はなんだったんですか?

希代美さん予算を考えると、築年数が経っているのは仕方がないと思っていました。それより、マンション全体の管理と修繕がきちんと行われている方が大事だと思うんです。

拓哉さんそこも営業スタッフさんが見てくださって、「修繕計画がしっかりしているし、管理体制もきちんとされているので安心ですよ」と言ってくれたのが決め手でした。

収納を増やして空間に余白をつくる

編集部あえて部屋はつくらなかったそうですね。

希代美さん最初は部屋がある間取りを考えていたんですよ。でも、62平米しかないので部屋をつくると狭くなる。設計スタッフさんに相談したら、「壁を取り払ってひと繋ぎにすれば、空間を最大限に使えますよ」というアイデアをいただいて、「それはいい!」と思ったんです。

土間からすぐの場所に水回りを設計したのは、希代美さんのアイデア。子どもがどろんこ姿で帰ってきても、お風呂に直行できるので廊下が汚れずに済む。(左/提供:株式会社リブラン)

拓哉さん部屋をつくらないことによって浮いた予算で、ロフトをつくりました。「予算が少ないからロフトなんて無理やろな〜」って諦めていたんですけど、聞いてみたら「できますよ」って言ってもらえて。

希代美さん寝室を想定していた場所には土間をつくりました。スペースが広めにとれたので、それは良かったなと思います。

宣伝スタッフ土間をつくると収納スペースが増えるのがいいですよね。あと、家全体の通気性が良くなるので、部屋全体をカビや湿気から守ることができるのもポイントです。

寝室を無くした代わりに、収納スペースを増やした。土間に物干し用として取り付けたアイアンハンガーパイプは、雨の日も大活躍。

家の中に点在する素敵な照明は、「後藤照明」と「サンヨウ」で購入。主張しすぎないシンプルなデザインがお気に入り。

編集部だから部屋全体がすっきり見えるんですね。ロフトの下はどう使われているんですか?

希代美さん布団や本などの収納スペースとして活用しています。

拓哉さんこの本も、最初はどこに置こうか迷ったんですよ。リビングの壁一面が本棚というデザインも憧れましたが、ここにこっそり置くことにしました。

本棚は造作ではなく、前の家にあったものを運んできた。ソファもある贅沢な空間。

編集部このフローリングも素敵。よーく見ると、微妙に凸凹がありますね。

フローリングは、アカシアの無垢材をセレクト。「最初はもうちょっと明るい色だったけど、蜜蝋を塗ったことで落ち着いてきました」と拓哉さん。(提供:株式会社リブラン)

宣伝スタッフ「浮造り(うづくり)」といって、木の表面を丁寧にこすって木目を浮き上がらせる加工ですね。

希代美さん蜜蝋を塗るのも、リブランのスタッフさんと一緒にやったんですよ。

拓哉さん塗装済みのフローリングもあるんですけど、その分予算がかかるし、リブランの方から「自分たちで塗りませんか? 我々がお手伝いしますから!」と提案してくれて。

希代美さんみんなで蜜蝋ワックスと雑巾を持って、端から順にザーッと塗ったよね。面白かった(笑)。

宣伝スタッフ弊社では、よくお客様と一緒に塗るんですよね〜。今日もどこかで一軒塗っているはずですよ。

子どもの成長に合わせて、使い方を変える

リビングの端には、「将来息子も並んで勉強できるように」と長めのデスクと棚を造作。

通気性を高めるため、ロフトの奥には回転式の小窓を設置。そこからキッチンにつながっているので、料理をしながら子どもの様子も確認できる。

希代美さんあと、設計段階でてまひま不動産でリノベーションされた方の家も見学しました。

宣伝スタッフ住む前だけではなく、実際に住んでからのお部屋を見ていただくほうがより具体的なイメージが描けますよね。

拓哉さん実際に暮らしてみないと分からないことも多いけれど、その見学でだいぶイメージが湧きました。「暮らしてみたらコンセントやスイッチの位置はこんな風に変えたいと思った」とか、そういう生活感のある話をリアルに聞けたのは嬉しいよね。

希代美さんそうだね。その見学会後に取り入れさせてもらったアイデアもあります。あと、家主さんが設計スタッフさんや営業スタッフさんと今後のことについて話されている姿を見て、「アフターフォローがしっかりしているんだな」という印象を持ちました。私たちも、自分たちの暮らしに合わせて家の使い方を変えていきたいね。

拓哉さんまずは子どもが大きくなったら、リビングのデスクに並んで勉強できたらいいな。リビングで勉強すると頭が良くなるっていうし(笑)。

思い切って断捨離をするのもいいけれど、必要なものは必要だし、捨てられない大切なものもある。そんな時、Aさんのお宅のように部屋を無くして収納を増やすというのも選択肢のひとつ。シンプルさを追求した家には、毎日を心地よく過ごす家族の姿がありました。


企画:てまひま不動産株式会社リブラン
⽂:原⼭幸恵(tarakusa)
写真:⼩賀康⼦(提供写真以外すべて)