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「てまひま手帖」

秋の実りが建築の味に。柿渋塗りのリノベーション事例

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こんにちは、宣伝部のウエマツです。

秋の代表的なフルーツのひとつ、柿。

田舎育ちの私は、家に植えていた渋柿をもいではホワイトリカーをつけて渋抜きする作業に毎年駆り出されていたことを思い出します。

小さい頃は渋抜きが終わるのを待ちきれなくて、早めに食べて渋みに悶絶したり…。

まぁそんな思い出はさておき。建築にも柿を使うことを知ってましたか?

渋柿を発酵・熟成させた抽出液は「柿渋(かきしぶ)」と呼ばれ、平安時代から木材や衣類の塗料・染料として使われています。

時が経つほどに味がでる赤褐色の色がレトロ好きにも人気です。

 

柿渋塗りの効果

柿渋に含まれるカキタンニンには、防虫効果・防腐効果があります。

また、防水・防菌作用も有しています。

また、柿渋は化学物質を含まない自然由来の塗料のため、シックハウス症候群対策にも効果的です。

シックハウス症候群になるとめまいやじんましん、目のかゆみなど、さまざまな症状に悩まされ、暮らしの質が下がってしまいます。

肌がまだ弱い小さなお子さんがいるご家庭や、敏感肌の方にとっては安心して使える塗料の一つです。

過ごしやすい環境のために、自然素材の柿渋塗料が見直されています。

 

 

柿渋塗りの木材を使ったリノベーション事例

天井に柿渋塗りのラワンベニヤを使用しています。

木の質感を活かした空間設計で、室内があたたかな雰囲気をまとっています。

 

柿渋は発酵の際に発生する酢酸等の独特なにおいが苦手、という方もいらっしゃいます。

ですが、メーカー努力の甲斐もあり、現在は無臭の製品も販売されています。

古民家のような落ち着く空間をつくるのに、柿渋も検討してみてはいかがでしょうか。


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