風通しの良い家にするには?風速計で検証-てまひまラボ
こんにちは、てまひまラボ広報のウエマツです。
お部屋にこもった空気を入れ替えようとしているのに、ベランダの窓を開けてもなかなか空気が抜けていく感じがしないときがありませんか?私は、夏場に帰宅した時に部屋が暑い空気で充満していて、早く外の涼しい空気を入れたいのに窓を開けても空気が入ってこないとヤキモキすることが多いです。
換気を効率よく行うためにはコツがあります。今回のてまひまラボでは、風速計で実際に風のスピードを見ながらそのコツを解説します!
風が通り抜けるのには入口と出口が必要
- 窓を一か所だけ開けた場合
- ベランダと共用廊下側の2か所の窓を開けた場合
この二つを風速計で測り比べました。
まずは①窓を一か所だけ開けた場合、0.0m/sとほとんど風が流れていません。無風の状態です。
②ベランダと共用廊下側の2か所の窓を開けた場合、
2つの窓を開けると0.2m/s~0.3m/s と風が流れるようになりました。体感として風を感じるわけではありませんが、ゆっくりと外に風が流れていっていることが数値でわかります。
部屋の中に2ヶ所以上の風の出入り口をつくり、その間に風の通り道をつくることが風通しの良い家に必要なことがわかりますね。
風の通り道を増やしたリノベーションの事例
実際にリノベーションで風通しを良くした間取りを見てみましょう。
ビフォーの間取りでは、玄関から入った空気は廊下で止まってします。玄関側の洋室も風の出入り口が洋室の窓のみの一箇所です。これだと実験の結果のように、空気の入れ替わりに時間がかかってしまいますね。
アフターの間取りでは、玄関土間の窓とバルコニーの窓の2つの出入り口を確保。それだけでなく、玄関からバルコニーまで2本の風の通り道をつくっています。廊下のドアを閉めても、寝室からウインドスルークロゼット、キッズスペースを通り抜ける道筋があるので、空気の流れが止まって溜まることがありません。
風通しの良い家で心地よい暮らしを!
風通しの良い家は、結露を防いだり、ダニ・カビの繁殖を抑えたり、生活臭の染みつきを防ぐなどメリットたくさん。何より、朝起きて窓を開けて自然の風を浴びるのは清々しい気持ちになりますよね。
設計士による風通しの良い間取りのご提案もおこなっておりますので、お気軽にご相談くださいね。