【CSR】宮城県多賀城市へグランドピアノを寄贈しました
去る11月13日(土)、株式会社リブランでは2011年3月11日に東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県多賀城市へ、新品のグランドピアノ(YAMAHA C3X)を寄贈し、贈呈式および記念コンサートを開催しました。
今回の寄贈は、楽器演奏可能賃貸マンション「ミュージション」で行っている音楽家支援プロジェクト“もっと世界に音楽を”の第2弾として、「ミュージション」の公式HPを訪れる音楽家から不要となった楽器の寄附を受け、それを様々な災害により被災された自治体や施設へ寄付しようという“楽器でつなぐ”をテーマに掲げて実施したものです。
宮城県多賀城市と株式会社リブランの“絆”
2011年3月に発生した東日本大震災時には、津波により市の3分の1が浸水し、200人以上が犠牲となった多賀城市では、市民団体が主体となって復興仮設住宅で定期的にコンサートを開くなど、人々の心を音楽が癒してきたものの、新型コロナウイルス感染症拡大に伴いその機会は激減し、地元で活動する音楽家にとっても大きな痛手となっています。これまでの復興・再生期間を経て、今後、地元の方々の心のケアが一層重要度を増し、そこには音楽が重要な役割を担うと確信し、当社では音楽による心の復興支援を模索してきました。
本企画担当者の戸口木綿子(株式会社リブラン 宣伝部)は宮城県出身の声楽家でもあり、2011年11月、恩師の松尾英章氏が実行委員長を務め、毎年多賀城市で開催している「復興の詩 独唱コンテスト」の前身である、アート・インクルージョン実行委員会の企画「大震災復興支援チャリティーコンサート」に出演しました。当社入社後は、同社が企画・管理している24時間楽器演奏可能賃貸マンション「ミュージション」に住む入居者やその仲間と「みんなの合唱団」を結成し、その指導者として、同コンサートでソリストを務めたバリトン歌手の高橋正典氏を迎えるなど、宮城、そして「復興の詩」が繋いでくれたご縁を大切に育んでまいりました。
また、当社の代表取締役の鈴木雄二が理事長を務めるNPO法⼈「緑のカーテン応援団」では、東⽇本⼤震災復興⽀援として、仮設住宅へ夏の暑さ対策のため“緑のカーテン”を届ける活動を行ってきました。2011年にプロジェクトがスタートしてから、初めて“緑のカーテン”を設置した第1号の仮設住宅が多賀城市山王であったこと、被災状況から復興の様子に毎年触れていたことから、同市へのピアノ寄贈を決めました。
このピアノは、多賀城市文化センター大ホールホワイエに設置され、新型コロナウイルス感染状況を鑑みながら、ゆくゆくは市民に気軽に触れていただけるように運営されていく予定とのことです。
被災された皆様とそのご家族・関係者の方々に、心よりお見舞い申し上げますとともに、被害に遭われた皆様の心に音楽を届けられるよう、取り組んでまいります。