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古いマンションは断熱性が低い?中古でもリノベーションで快適に

お知らせ (更新: )

近年、気に入った中古マンションをリノベーションするスタイルが注目されています。

特に、築年数の経った古いマンションは、価格も比較的安価で手に入れることができる点や、現在と比べ広めの間取りを組んでいることが多いため、都心部を中心に人気があります。

ですが、古いマンションならではのデメリットも存在します。その中でも今回は、古いマンションの断熱の問題についてお話ししましょう。

古いマンションは断熱性が低い!?

新築物件では当たり前になっている「断熱性」も、古いマンションでは断熱材が入っていなかったり、断熱性の低い資材が使われていたりすることが多くあります。

断熱の歴史は浅い。築年数との関係

住宅に断熱材を入れることが必要になったのは、1992年に住宅公庫で「断熱の割増融資制度」が始まってからと、ここを起点に考えると、断熱の歴史としてはまだ30数年程度しかありません。

しかも、当時はまだ施工会社も断熱に対する意識は低く、その効果を最大限に発揮できるような資材選びや施工がされていませんでした。そのため、特に現在築年数が20年以上の物件では、断熱についてはあまり期待できないといっても過言ではありません。

中古マンションをリノベーションする際には、断熱対策をしっかり行うことが快適な住まいへのポイントとなります。

特に角住戸は要注意

角住戸は外壁に面している部屋や窓の割合も多く、断熱効果がもっとも表れやすいと言えます。

断熱性の低い古いマンションでは、より顕著に外気の影響を受けやすく、「夏暑く、冬寒い」快適さとは真逆の部屋になりがちです。角住戸を選ぶ場合は、しっかりとした断熱対策が必要になります。

「窓」の断熱対策が効果的

断熱は、壁や床などに断熱材を施工することに気を取られがちですが、窓にも忘れずに断熱対策を行いましょう。

窓は熱の出入りが大きい!

日経アーキテクチュアが日本建材・住宅設備産業協会の資料を基に作成した資料によると、冬場に暖房の熱が流出する割合は壁からによるものが15%であるのに対し、窓からは58%と、とても高い割合を示しています。

また夏場に外気の熱が流入する割合は、壁からによるものが7%窓からによるものが73%と、どちらの場合でも大きな割合となっています。

断熱効果を考えれば、古いマンションでは窓の断熱に対する補強は欠かせません。

窓をリノベーションするには?

一口に窓のリノベーションといっても、さまざまな種類があります。

窓の壁を壊すような窓のリノベーションはできない

マンションは戸建て物件と異なり、所有者が好きなように使える専有部分と、マンション全体で管理する対象となる共有部分があります。窓やベランダは後者の共有部分にあたるため、外壁を一部壊すようなリノベーションを勝手に行うことはできません。

断熱性能の高い「複層ガラス」

「複層ガラス」とは、2枚のガラスを組み合わせた窓ガラスで、ガラス同士の間にある空気層が熱を遮断し、断熱効果をもたらす窓ガラスのことです。

このリフォームは「窓自体」をいれかえることになりますが、マンション管理規約での「窓」・「窓ガラス」の扱いが共用に含まれるケースも多く、注意が必要です。

一方で、中古マンションでも取り入れやすいリノベーションもあります。

中古マンションでも取り入れやすいのは「内窓」

中古マンションでもとりいれやすい窓のリノベーションは、内窓の設置です。

考え方は複層ガラスと同じで、また古くなったサッシの傷や汚れなども、内窓のサッシによってカバーでき、見た目もきれいになります。

カバー工法なら、外窓の設置も

中古マンションでも、外壁工事がないカバー工法などであれば、外窓の設置が可能です。今あるサッシに部屋の内側から新しい窓を取り付ける簡単な工事で、結露などによって劣化した窓をそのまま交換することができます。

中古マンションも断熱して、省エネ・快適に暮らそう

窓の断熱性を高めることは、冷暖房の効率をアップさせることにもなり、省エネ効果や光熱費のコストを抑える面でも有効です。また、結露対策にも有効ですので、カビやダニなどが発生しにくい環境を作り、家族の健康を守ります。

古いマンションでは、ぜひ窓のリノベーションを検討してみましょう。

※マンションの場合、工事にあたっては管理規約や管理組合への事前の確認が必要になりますので、ご注意下さい

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