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★ココロ豊かな毎日をvol.6
「家は家族が安心してくつろげる場所であって欲しい」。そのためには安心安全な素材を使った家づくりをしたいですね。安心な素材の代表格は「自然素材」ですが、今回はそのなかでも「藻」からできる「珪藻土(けいそうど)」に注目してみましょう。
■珪藻土ってなに?
「珪藻土」とはあまり聞きなれない名前ではありますが、どんなものなのでしょうか。
●身近にある「藻」の化石
「藻」は地球でもっとも早くに誕生した原生生物の1つで、太古の昔から現在に至るまで、脈々と息づいてきた生物です。藻類の一種である珪藻が海や湖などに大量繁殖し、その死がいが底に沈み、分解され、最後には殻のみ残されることでできた「化石」を珪藻土と呼びます。
●火に強く、高い断熱性が特徴
珪藻土は古くから耐火性のある素材として知られていて、炭を使って食材を焼く七輪や、耐火煉瓦などにも使用されるほどです。珪藻土の融点(固体から液体に代わる温度)は、約1250度と極めて高い数値になっています。
●食べられるほど安全な珪藻土
たとえば、熊本城はその壁に珪藻土が使われていますが、これは籠城となったときに、壁を壊して食べることを想定したと言われています。珪藻土は食べても無害な土として、戦時中はビスケットや乾パンなどに混ぜて、かさを増すのに使われたほどです。
■珪藻土を使うメリットとは?
自然素材を使うことは、シックハウス症候群対策としても有効ですが、そのほか珪藻土を壁土に取り入れるメリットとはどんなことでしょうか。
●優れた調湿効果
珪藻土は、無数の小さい穴が開いている構造になっています。その小さな穴は、湿度が高いときにはその穴に水分を取り込み、逆に湿度が下がってくると蓄えた水分を空気中に放出する性質を持つ、いわば「呼吸する土」です。適度な湿度を一定に保ってくれる効果からカビの発生を防いだり、乾燥によって活発化しやすいインフルエンザなどへの対策にもなったりする点は注目です。
●においを吸着・脱臭
珪藻土の無数の細かい穴は、調湿効果だけでなく、におい成分の吸着にも役立ちます。生活臭や煙草、ペットなど、家にはさまざまなにおいが発生しますが、これらのにおい成分は空気中の水蒸気に付着しているので、水蒸気と合わせて無数の穴に取り込んでくれます。そして、今度はそれらを人間の嗅覚では感知できないレベルでゆっくりと吐き出してくれるため、無臭になったように感じることができます。
●断熱性能が高い
空気は、金属や水などと比べても熱の伝導率が低いことが知られています。珪藻土にある無数の細かい穴は、その一つひとつに空気を含む「空気の層」を形成しているため、外気の温度が家の中に伝わりにくくなります。そのため珪藻土を使った壁そのものが、断熱効果に優れ、快適な室温を保つことができるのです。
■珪藻土=安心安全とは限りません
自然素材である珪藻土ですが、どう使うかによっては安心安全とは言い切れないこともあります。
●建材加工が、珪藻土の良さを消す?
自然素材は、その性質ゆえに安定性がないというデメリットがあります。季節によって変形したり、ひび割れたりすることもあります。そうならないようにと、せっかくの自然素材の上から化学物質を大量に含んだコーティング剤を塗ってしまっては本末転倒です。
珪藻土は、それだけでは固めることができないため、固結剤を使用する必要があります。この固結剤に何を使うか、どのくらい配合するかによっては、珪藻土を使うメリットである調湿性や断熱性などを活かしきれないだけでなく、化学物質によってシックハウス症候群を引き起こす原因にもなります。珪藻土だから安心と安易に選択するのではなく、どのような加工方法がなされているかも確認しておくといいでしょう。
■まとめ
素材が持つその特長を活かし、なるべく化学物質などを使わずに家をつくることで、人にも自然にも優しく、家族が安心して健康に暮らせる住まいになります。上手に取り入れて家族の健康を守る家づくりにしましょう。
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