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★ココロ豊かな毎日をvol.2
自分の理想通りをカタチにできた新居に一歩足を踏み入れたときの高揚感。幸せを感じる瞬間ですよね。でも、もしそこに家族の健康を脅かす存在があったとしたら……!? 住まいは一生のお買い物。今後どうしたらいいのか頭を抱えてしまうことにもなりかねません。
しかし、新築物件やリノベーション物件には、「シックハウス症候群」という目には見えない危険が潜んでいることが多々あるのが現実です。今回は施工時やその後の暮らしに大きなリスクとなるシックハウス症候群についてご説明いたします。
■そもそもシックハウス症候群って?
「シックハウス症候群」とは、その名の通り「病気の家から引き起こされる健康障害」です。木材や接着剤といった建築資材はもちろん、新しいファブリックや家具などの材料に含まれるホルムアルデヒドなどの化学物質が発生させる有害ガスが原因で体のさまざまな箇所に現れる症状であり、その他にカビ・ダニなども原因の一つになります。
●シックハウスが引き起こす症状
シックハウス症候群は全身にさまざまな悪影響を及ぼします。代表的な症状は、吐き気(嘔吐)、めまい、頭痛、倦怠感、じんましんや湿疹などの皮膚トラブル、咳や鼻水、目の痛みなどです。はじめのうちは家から外に出ると症状がなく(軽く)なりますが、放っておくと微量の化学物質にも過敏に反応してアレルギーを引き起こしてしまう「化学物質過敏症」に進行してしまうこともあります。
●小さいお子さんや長い時間を自宅で過ごす方は要注意
5~6歳までの頃は人生でもっとも急速に体が成長する時期ですが、この期間は化学物質の影響を強く受けやすいというデータがあります。すべてが解明されているわけではありませんが、小児ぜんそくやアトピーなどの症状は化学物質によるものであると指摘されるほどです。また、家の中で過ごす時間が長い方は気づかぬうちに化学物質を体に取り込んでいる可能性が高く、それらが蓄積されればアレルギーを発症する恐れは十分にあるので注意が必要です。
■シックハウス症候群にならないためには!?
シックハウス症候群にならないようにするためには、極力化学物質やアレルギーを引き起こす原因を体に取り込まない生活をすることが大切です。
●自然素材を活かした安心できる家づくり
家を建てたりリノベーションしたりする際には、さまざまな建築資材が使われています。安い買い物ではないだけにどうしても価格に目が行きがちですが、安価な建築資材にはそれだけ安いなりの理由があります。乾燥させたベニヤ板を接着剤で貼り合わせた合板などの木質建材には、シックハウス症候群の原因となる化学物質が多く含まれている可能性があることを覚えておきましょう。
こういったことを回避するためにおすすめしたいのが、自然素材を活かした家づくりです。できるだけ細部まで自然素材を使うことで、家族の健康を守ることにつながります。特に肌が触れる床は自然素材を使いたいですね。ほかにも、自然素材には化学物質を吸着する空気清浄力を持ったものなどもありますので、こうしたアイテムを上手に活用することも有効な手段です。
●自然な風が通り抜ける家はシックハウス症候群になりにくい
同じような建築資材を使っていても、シックハウス症候群を招きやすい家とそうでない家があります。その差は「換気機能」です。近年は建築技術の向上などで住宅の気密性が高くなっていますので、意識して換気を行わなければ化学物質から発生した有害ガスが蓄積(滞留)しやすくなっています。自然の風や空気が家の隅々まで通り抜けるような間取りや家具の配置を心がけ、日々しっかりと換気を行いましょう。
■まとめ
家族が住む大切な家には、やっぱり安心で安全なものを使いたいですよね。設計者や施工業者に任せきりにせず要望をしっかり伝えて、資材選びをすることが重要です。「心地良く、健康に暮らす」ことを意識した、家づくりを心がけましょう。
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