ずっと賃貸でいいの?将来を安心して過ごすための住まいについて考えよう!【賃貸と持ち家のメリットデメリットも解説】
女性のひとり暮らしで、自宅で過ごす時間を大切にすることは、満足度の高い人生を送るために重要な要素ですよね!将来の老後を不安なく過ごすために、住まいについて一度しっかり考えてみる時間も必要。
この記事では、一生賃貸で暮らすのか、はたまたマイホームを買うのか?マネープランと部屋探しのポイントについて解説します。
CONTENTS
賃貸vs持ち家 それぞれのメリットデメリット
賃貸にするか、持ち家にするかはライフプランに合わせて
賃貸は身軽だけど、長生きするほど生活費に苦労
賃貸の良いところは、初期費用が軽減され、入居の際の経済的な負担が少ないところです。引っ越しも比較的スムーズにでき、結婚や転勤・転職などのライフスタイルの変化に合わせて柔軟に選択肢を変えることができます。ただし、60歳で定年退職した後、80〜90歳まで20〜30年以上老後に家賃支払いが長引く可能性があります。年金だけでは足りなくなり、貯金を使い切る危険性も。また、長生きすれば医療費や介護費が増える可能性もあるため、家賃の支出が増加するリスクが懸念されます。
- 収入や環境にあわせて柔軟に住み替えたい人
- 転勤が多い人
- ひとつの場所に留まることが性格的に苦手な人
持ち家はローン返済のやりくりが大変だけど、老後は安定しやすい
持ち家を選ぶ場合、住宅ローンを返済し終わっていれば、月々の支払いが管理費や修繕費・諸経費飲みになり、毎月の支出を減らすことができます。住宅ローンが残っている場合でも、繰り上げ返済などの方法で定年のタイミングで完済することも可能。老後の家賃の負担を和らげるメリットがあります。また、物件の売却や賃貸によって収入を得られるため、資金面での安定感も期待できます。ただし、持ち家の場合、初期費用や諸経費がかかることや、メンテナンスや修繕費などの維持コストも考慮する必要があります。
- 転勤・転職の可能性が低い人
- 家を自分好みに変えたい人、DIYしたい人
- 住みたいエリアが定まっている人
- テレワークなどで自宅にいる時間が長い人
将来賃貸住宅に住めなくなるかも!?その理由は「年齢」
「65歳を超えて賃貸住宅のお部屋探し経験のある高齢者」は、3人に1人以上(35.7%)。しかし、賃貸住宅を探している65歳以上の4人に1人以上(32.2%)が、”年齢を理由とした賃貸住宅への入居拒否”を経験(関東1都6県)。そのうち、5回以上断られた経験がある人は13.2%で、収入による差はないとのこと。今は良くても老後は「賃貸住宅を借りたくても借りられない」未来があるのかもしれません。
マンション購入か賃貸か、家賃を比較してみよう!
2023年8月時点の情報に基づいて、西荻窪駅周辺の賃貸マンションと分譲中古マンションの家賃を比較してみましょう!
ずっと賃貸に住み続ける場合
賃貸マンションの場合、1LDKの広さで駅徒歩1分〜5分圏内に位置し、築年数は10〜15年程度の賃貸マンションの家賃相場は月額13.2万円*です。賃貸の場合、賃料は住む場所や条件によって変動するため、将来の家計の変化に合わせて柔軟に対応できるのがメリット。ただ、賃料は定年退職後もずっと支払い続ける必要があります。*SUUMO「西荻窪駅の賃貸マンション家賃相場情報」より
マンションを購入する場合
一方、分譲マンションの場合、たとえば1LDKの広さで駅徒歩1分の立地にあり、築36年ですが2023年にリフォーム済みのマンションの場合は、販売価格が2,899万円、月々のローン返済額は約7.5万円*です(過去の販売実績より)。月々の支払いにはローン返済額に加えて管理費や修繕費なども月1〜3万円ほど必要です。*借入額2900万円、頭金0円、三井住友銀行、変動金利0.475%、返済期間35年での試算
西荻窪駅の物件相場 | 賃貸(SUUMO家賃相場) | 持ち家(過去販売物件一例) |
広さ | 1LDK | 1LDK |
駅距離 | 徒歩1分〜5分 | 徒歩1分 |
築年数 | 築10年〜15年 | 築36年(2023年内装リフォーム済み) |
月々支払い | 約13.2万円 | 月々ローン返済約7.5万円+1〜3万円(管理費・修繕費) |
賃貸マンションでは毎月の家賃を支払う必要がありますが、マンションを購入することで、早期に住宅ローンを返済しておけば定年退職までに住宅ローンの支払いが終わっていることがあります。これにより、支出が軽減され生活費の余裕が生まれます。
長く住み続けられる家を選ぶポイント
将来、賃貸でも持ち家のどちらを選んだとしても、「体が動かしにくくなっても住みやすい家」であるのは暮らしの大事なポイントです。階段のない平らな場所やバリアフリーの家、車椅子や歩行のサポートがしやすい場所を考えましょう。また、病院や交通機関が近くにあるかどうかも確認して、生活が楽な場所を選ぶことが大切です。
周辺環境
- 坂道などのアップダウンが少ない
- 自宅の玄関前に階段がない
- スーパーやコンビニ、買い物施設にアクセスしやすい
- 病院や薬局にアクセスしやすい
間取り
- 床の段差が少ない
- 寝室とトイレが近い
- 掃除や整理がしやすい
中古マンションのリノベーションで、もっと暮らしやすい家に
中古マンションを購入した場合、マンションの間取りはリノベーションで変えることができます。そのため、物件探しの段階では、既存の間取りにとらわれず、周辺環境や マンション自体の管理状況などに着目して探すのがおすすめです。
リノベーションでつくる老後も過ごしやすいお部屋の例
- 床をフルフラットにして段差をなくす
- 捕まりやすい位置に手すりをつける
- キッチンや浴室、ランドリーや収納へ効率的に移動できる間取り
独身でマンション購入…終活はどうする?
住み続けるか引っ越すか…前もって考えておくと安心!
年齢を重ねるほど、今後どう暮らすのか考えるのもおっくうになってしまうもの。元気なうちに情報を集めたりシミュレーションしておくのがおすすめ。もし急に倒れてしまったり、認知症になってしまった場合に判断能力がないとみなされてしまうと、持ち家を売るにも契約が難しくなってしまいます。入院や老人ホーム等への転居に必要な身元保証人、資産や持ち家の管理をどうするのかについてもあらかじめ決めておくと、もしもの時に安心です。
ひとり暮らしでも頼れるサポートを知っておこう
親族や信頼できる人がいる場合には、前もって後見人と委任内容を決めておき、判断能力が衰えた時に後見人が契約等を代理する「任意後見契約」や、頼れる人がいない場合には「民間の身元保証会社」を利用して手続きを代行してもらうのも一つの手。自分にあった終活を考えましょう。
持ち家マンションを元手に老人ホームへの入居もあり
介護施設に入居するのを理由に持ち家を手放す人は多いです。介護施設に入るには、決して少なくない費用がかかりますが、持ち家を売却すればまとまったお金が手元に入るため、売却金額によっては充分入居費用に充てられます。
中古マンション購入はプロのアドバイスも参考に
老後も過ごしやすく、いざとなれば資産にもできる中古マンションはそう多くありません。自分に合ったマンションを見つけるためには、専門家の意見を参考にするのが手っ取り早い方法です。
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