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リノベーション事例 (更新: )
関連ワード: 動画防音

楽器演奏をお仕事にされている方や、趣味で音楽を楽しまれる方は、マンション・アパートの部屋を防音にする「防音リフォーム・リノベーション」について、ご検討なさったことがあるかもしれません。

逆に、道路や電車など外の騒音や、お隣からの生活音にお困りケースも、お部屋の防音リフォームで解決できることがあります。

この記事では、そんなお部屋の防音対策にご案内してまいります。

ますます求められる「防音リフォーム・リノベーション」

2020年のコロナ禍以降、住まいに高い防音性を求める声が多く聞かれるようになりました。住まいに求める条件で「防音性」はいまや上位に躍り出ているようです。

これまで自宅にいることが少なかった平日の昼間、マンション・アパートの上下階・隣から聞こえてくるお子さんの足音や、テレワーク中のBGMとして流しているのであろう音楽、さらには、幹線道路や線路の騒音。自分や周りの住人が望まないタイミングで聞こてしまう音はすべて「騒音」。

自身も周囲に、気付かぬうちに騒音を発しているのでは?と、心配になった方も少なくないのでは。ご近所さんと良好な関係を築きながら、自身も音を気にせず暮らしたいですよね。

それでは、「防音リノベーション(リフォーム)」について、詳しく見ていきましょう!

壁、床、窓。ポイントごとの防音対策を。

防音リフォームを検討する前に、まずは防音の対象となるポイントを知っておきましょう。

はじめに:防音対策の豆知識

防音対策において、音は空気伝搬音(空気音)と固体伝搬音(固体音)の2種類に大きく分けることができます。

まず、空気音とは空気のみを通して伝わる音を指し、固体音は壁や床などを通して外部に伝わっていく音を指します。

例えば、廊下から人の話し声、お隣のテレビの音といった音は、空気を伝搬して伝わっていきますが、子どもが部屋を走る音やドアを閉める音は固体伝搬し周辺に広がります。壁が薄いマンションでは、特に固体伝搬音で悩まされるケースが多いです。

マンションの防音ではそれぞれを的確に対策することが必要になってきます。

1「遮音シート」を使った壁の防音対策

マンション・アパートの防音でまず思い当たる「壁」。壁の対策では「遮音シート・防音シート」という防音アイテムがあります。

遮音シートの特徴は音を反射することです。シートで覆った部屋で大きな声を出しても、シートに当たった音が自室へと反響してくれるので、外部に伝わりづらくなるのです。

このシートは天井への設置には向かないですが、気軽に壁に貼ったり、床に敷くことができます。

「吸音材」を組み合わせよう

遮音シートは性質上、音の多くが室内に反響し部屋自体が音を吸収しにくくなるため、自分で出した音がいつもよりもうるさく聞こえることもあります。これだとストレスになりかねませんよね。

そこで、もう1つ注目しておきたい対策が「吸音材」の遮音シートと吸音材と併用です。

吸音材はその名の通り、音を吸収するのが目的のものです。吸音材により残響音が減少し、音響的にも快適な環境に近づけることが可能です。

吸音材と遮音シートはそれぞれ、使用する場所をよく見極めることが大切です。

また、性能の良い吸音材は値段が高いことも多いため、部屋中に敷き詰めるのは現実的ではありません。音の出やすい場所周辺へピンポイントに設置して、費用を抑える工夫をしてみるのがおすすめです。

2窓から漏れる音を「防音カーテン」で緩和

マンション、アパートなどの集合住宅では、窓はとりわけ音が漏れ伝わりやすいポイントになっています。

窓ガラスは壁と比べると厚みがなく、また、場合によっては若干サッシに隙間が空いていることもあります。普通の賃貸マンションの場合、窓は二重サッシにはなっていないことが多いでしょう。

このような窓からの音を軽減したいなら、「防音カーテン」を利用しましょう。防音カーテンの特徴は、音が通りにくいカーテン素材を使用していますので、遮音と吸音の両方の効果が見込めます。

防音リフォームした防音室の窓

音が漏れる大きな要因となる「窓」。※こちらは対策済みの「防音2重サッシ窓」

ただし、防音カーテンの遮音性は、主に子どもの声や楽器の音などの中音域と高音域にだけ限定されており、風の音や交通騒音、楽器などの低音域に対してはそれほど効果が見込めないことに注意してください。

3小さい隙間を「隙間テープ」で塞ごう

窓やサッシに小さな隙間があり、そこから空気音として漏れてしまうケースがあります。「隙間テープ」を使用しましょう。

隙間テープには、防音のためと断熱効果を上げるための2種類ありますが、必ず防音用のものを選んでください。(防音用のものでも窓の隙間が埋まるため必然的に断熱効果は期待できます。)

隙間テープを貼る前には窓を掃除し、ゴミを取り除いてテープが剥がれにくくなるように準備します。ただ、テープは窓の開閉を行っているとだんだんと傷んでくるため、頃合いを見て適宜交換して、防音性能をキープしていくことがポイントです。

4床の振動の防音は「防振マット/防音カーペット」で

窓や隙間をどんなに塞いでも、建物の配管・壁・床などを通して伝わる固体伝搬音が、残ってしまいます。

このようなケースを対応できる防音グッズに「防振マット」や「防振シート」というものがあります。

防振マットも遮音シートと同じく、壁や床に敷き詰めて使います。

見た目が気になる方には、「防音カーペット」というものがあります。防音カーペットは分厚く重みがあり、裏には防音用の層が設けられていたりします。さまざまな色や柄のものが販売されており、部屋の雰囲気を壊さずに防音対策が可能となります。

また、防音カーペットは固体音を抑える防振効果だけではなく、空気音の吸音効果も期待できるので、一挙両得の防音グッズといえるでしょう。

防音の指標について知ろう

さてここからは、防音リフォームとリノベーションについて、詳しく検討してみましょう。

騒音問題を理由のひとつに引っ越しを検討する場合、入居を考えているマンションの遮音性能がどれくらいなのかを把握しておくことをおすすめします。

一般的なマンションで遮音性能を数値データとして提示できるところは、残念ながらそう多くはありませんが、ここでは、さまざまな遮音性能を示すデータのうち、これだけはおさえておきたいという基本的なデータや、その数値の見方について簡単に説明していきます。

防音室を作る時のポイント

騒音の大きさの目安「db (デシベル)」

音の大きさ(音圧)を測る単位として、dB(デシベル)があります。音は空気中の振動が音波となって伝わる物理現象で、その音の波の振幅の大きさを示すのがdB。一般的に、この数値が大きいほど大きな音とされます。

イメージがわきやすいように、具体的な音とdB数の目安について例を挙げて確認しておきます。

騒音性能のイメージ

『誰にもわかる騒音防止ガイドブック』や東京都消防局などの公開情報などによると、ジェット機のエンジン音が約130dB、工事現場の音が約120dB、電車などのガード下の音が約100dBといった数値になります。

さらに、日常生活でよく耳にする音では、大声での会話が約70dB、テレビの音や通常の会話が約60dBとなっていて、楽器の音では金管楽器(トロンボーンやトランペットなど)は約100dB以上、ピアノはふたを閉めた状態で80~90dBなどの音量になります。

こうしたいろいろな種類の音の大きさに対し、室内での静かな生活のために許容できる音量として挙げられている数値は「約40dB以下」といわれています。

日本建築学会をはじめとする専門団体の多くが提示している数値なので、遮音性能の1つの目安として考えてよいでしょう。

遮音性能を表す「D値」に注目

防音の測定基準の1つ、空気伝搬音の遮音性能を測る基準がD値(Dr値)と呼ばれるもので、このD値は周波数帯に対する透過損失(音圧レベル差)の数値を示す値です。

これはたとえば、1つの壁の遮音性能を測りたい場合、その壁の遮音率は音の大きさだけでなく、音の高さ(周波数)の違いによっても変わってきます。同じ音量だったとしても高い音のほうが伝わりやすいという音の性質のためです。

遮音性能説明図

全部で15あるランク分けをわかりやすくするため、日本建築学会がこのD値の基準を特級(D-55)、1級(D-50)、2級(D-45)、3級(D-40)の4つに分類され、一般的にマンションの遮音性能の目安となっています。

生活音だけでなく、楽器の演奏や大音量の音楽を聴くとき、防音室として評価される水準は特級以上、「D-55」以上というのが、防音室を作る際の1つの基準といえますので、ぜひ参考になさってみてください。

D値について、くわしくはこちらの記事でも触れています。ぜひご覧くださいませ。

防音ルームを作るときのポイント〜D値に注目
ブログ
2020-05-28

サッシの遮音性能は「T値」で。

マンションでは窓にサッシが使われていますが、このサッシ、D値とは別に「T値」という指標で遮音性能を示すことがあります。測定方法はD値と似ていますが、等級はT-1からT-4の4つだけ

T値とは

最大の遮音性能となるランクはT-4で、T-1が最も低い遮音率ということになります。遮音性能が高いとされるのはT-3とT-4、アルミと樹脂を複合したサッシがT-2、2重サッシなどの防音性の高いものでT-3以上というのが目安です。

防音室リフォームを動画でチェック!

ここからは、てまひま不動産が行った防音室へのリフォームをご紹介します。

どの程度防音できているか?まずは、施工した防音室をの性能をこちらの動画でご覧になってみてください。

こちらの防音ルームは床にコルク材、天井に吸音材、窓は二重サッシ、防音扉にして防音性能を高めています。

高い防音性能

動画内で60~70dbの音を室内で出していますが、この音だと室内にいるほかの人と話すのも声を張るので大変なくらいの大きさ!(60~70dbだと大体掃除機の音と同じくらいと想像してもらうとわかりやすいかも)それがリビングだと30~40dbになるので、エアコン(40~50db程度)の音より小さくなります。

余談ですが、リビングで撮影をするときに、流している音楽が静かな曲調になると「あれ?音とまった?」と不安になることが多々ありました(笑)。

防音だけじゃない。快適な防音室の室内

「防音室」と聞くと、音楽スタジオのように、宇宙船に入っていくかのような重厚な扉に、窓のない空間をイメージする方が多いんじゃないでしょうか。

室内は窓が2か所あり光が入るので、閉鎖的な雰囲気は感じません。中にいる分には普通に寝起きできそうな居心地の良さ!床もコルク材なので柔らかい踏み心地です。

自然素材の快適なリフォームを手掛けるてまひま不動産だから、住環境としてのここちよさも妥協しません。

その他用途の広い防音室

音楽と生活がゆるやかにつながって暮らすことができる防音リフォーム/リノベーション。音楽以外にも在宅ワークで周りの音を気にせずテレビ会議ができるなど、騒音対策にも効果を発揮します。

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防音賃貸マンション「ミュージション」での確かな実績

てまひま不動産がこのような高い防音リフォームの技術や実績を有するのには大きな理由があります。

姉妹ブランド、「防音賃貸マンション ミュージション」です。

東京、埼玉、神奈川、千葉に28棟681戸の供給実績(2022年3月現在)を展開するミュージションは「思い切り音楽を楽しめる賃貸」を掲げ、20年以上防音性能を追求してきました。

防音施工のノウハウと技術を、リノベーションへ

ミュージションで培った防音の技術とノウハウを、てまひま不動産においても、そのままお客様のマンションのリノベーションへ適応させてきましたが、音楽の楽しめる暮らしをより多くのお客様へご案内できるよう、この度「ミュージション防音リフォーム」を開始しました。

ミュージション防音リフォーム

「ミュージション防音リフォーム」では、現在のお住まいや、購入予定のマンションへの防音室の設置や防音施工とリノベーションを承っています。

マンションの防音リフォーム・リノベーション

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