リノベーションで和モダンな和室を作ろう
和モダンな和室の作り方
和室って作り方次第でモダンでおしゃれな空間になります。特にリビングとの相性がよく、小上がりにしたり、続き間にしたり、収納スペースにしたり。素敵な使い方のアイディアをまとめました。
和室のメリット・デメリット
メリット1・空間を有効に活用できる
居間としても使えるし、寝室としても使えて、空間を有効活用できます。洗濯物を畳んだり、赤ちゃんを寝かせたりと多目的に使用できます。
メリット2・リラックス効果もあり!
畳の上でゴロゴロしてくつろぐことができ、在宅勤務などで疲れた体を伸ばしたり、お子様と畳に座って遊んだりすることができます。
メリット3・湿度を調整する効果が期待できる
畳は湿気を吸放出するため、冬場に乾燥すると水分を放出し、反対に夏場は吸収してくれて、湿度を整えてくれる優れた機能を持っています。
デメリット1・家具などの跡が付きやすい
重い家具を置くと畳に跡が付いてしまいます。和室にはできるだけ家具を置かない方が良いでしょう。
デメリット2・食べ物などがしみこむ
食べ物や飲み物をこぼしてしまうと、畳に染み込んでしまうことがあります。和紙畳など撥水性の高いものを選ぶと対策となります。子供がいるご家庭には、特におすすめです。
デメリット3・メンテナンスが必要
畳は交換しながら使っていくものです。数年経過すると変色や毛羽立ちが発生してしまいます。数年おきに裏返し、表替えなどのコストがかかります。
和紙畳
てまひまリノベーションでは和紙タタミを使用しています。和紙をこよって畳状に編んだもので、肌ざわりよく、夏は湿気を吸い、冬は放出してくれます。また、従来の「イ草」に比べて、カビの発生やカビをエサとするダニの増殖が抑えられ、耐久性・耐水性も高く、経年変化による変色も抑えられ、いいことずくめのタタミなんです。
和モダンな和室の事例集
1リビングの一角に小上がり畳コーナー
リビングなどの床から段差を設けた空間。下部を収納にしたり、お子さんがおもちゃを広げたり勉強したり、リビングとつなげてくつろぎの場所にしたりとさまざまに使われています。
下部は引き出し式の収納で、たっぷり入ります。
段差を利用し、堀机を作りました。在宅ワークでも活用してそうですね。
2下部収納の和室
フチなしの畳(正方形)を使用。
畳を上げると下部は収納となっています。
3リビングと洋室の間に設けた和室
下部は収納に
この間取り面白いのは、両側が引き戸で解放でき、リビングと洋室までつながって使えます。風通しも明るさも抜群ですね。
4デザインのアクセントに琉球畳
畳がデザインのアクセントとなる例です。天井と床の板、コンクリート打放しの梁、障子と小上がりの畳で表情のある美しい空間をつくっています。
5段差を低くして上質な空間に
下の写真は今までの小上がりと違いほんの少しだけ段差を設けています。4枚の引き戸で個室として使うことも可能です。
引き戸の上の壁はガラスにして、空間的な広がりを感じられるように作りました。
壁は珪藻土を使っています。左官職人による塗り壁で、コテむらが壁に表情を生み出します。作り付けの棚には、花や陶器などを飾るのでしょうか?とても上品な空間ですね。
6縁側のある和室
小上がりの角に柱を立て、意識的な結界を作っています。また、バルコニーに面したサッシとの間に縁側のような空間が設けられ、なんか楽しそうですね!
反対側は堀机になっています。
7ネコの遊び場としての和室
小上がりと違って段差がないため一体の空間として広く使うことができます。下の写真は畳コーナーの上に屋根を設け、ネコちゃんの遊び場にしています。空間としても面白いですね。
8寝室として、LDの延長として使える和室
個室として使用できるように引き戸を設置しました。天井や、壁の色とタタミが落ち着いた空間にしています。
9畳の色で遊ぶ
和紙タタミには色が数種類あり、こちらはベージュ系を選んでいます。折目にあたる光で表情が楽しめます。
10天井まで1枚の襖
LDのコーナーに畳スペースを設け、仕切れるようにしています。天井まで高さのある襖が壁を減らし、解放的でシンプルな空間を構成しています。
11アジアンテイスト?
こちらは、アジアンテイストの和室です。木製ブラインドや、壁紙でこんなにも変わるのですね。
お気に入りの家具など置いて楽しんでいるのではないでしょうか。
和室で楽しく暮らす
最後に載せるの迷ったのですが、こんな使い方もできるという例をご紹介します。
実は、撮影日にタタミが間に合わなく設置されていません。(流通トラブルのようでした。お引き渡しまでには設置してます。)
この和室は中心が囲炉裏(家電を使用)になっていて周りにタタミが敷かれます。料理を囲みながら豊かな時間が流れていく、そんなすてきな空間です。
畳は日本固有のもので、床板の敷物が、厚みがある今の作りと同じようになり寝具として用いられていたそうです。室町時代に部屋に敷き詰められる書院造が登場しましたが、庶民が使えるようになったのは江戸時代のようです。
てまひまリノベーションでもタタミ欲しい派と不要派に分かれるようですが、日本固有の素材でこんなにすてきで快適な空間を作ることができます。