相談役の活動 いたばし芸術文化活動支援協会
いたばし芸術文化活動支援協会の発足
平成17年6月、板橋区が「東京都板橋区文化芸術振興基本条例」を策定したことを受け、区内の芸術文化に携わる方々や団体を支援して、板橋をもっと文化の薫りが芽生える街にしていこうという想いから「いたばし芸術文化活動支援協会」を立ち上げました。
以来、弊社相談役の鈴木靜雄は、会長をお引き受けさせていただいております。
坂本たけし区長を名誉会長に、下村博文代議士を最高顧問にお招きし、議員の先生方や地元の有志の方々のご協力を経て運営しており、私も事務局の一人として担当させていただいております。
活動概要
春と秋、年2回のイベント開催は恒例となりました。
春は桜の花が満開となる4月、見事な八重桜が咲き誇る「ときわ台の天祖神社」の境内でお花見をしながら、秋は紅葉が綺麗に色づく11月、「蓮沼町の南蔵院」で紅葉狩りを楽しみながらと、季節を感じながら、自然の中で楽しむことを大切にしています。
時には、寒さで震えるような中、寒さ対策をしながらであったり、西台の王華さんなどをお借りしたこともありましたが、基本的には野外での芸術鑑賞会を中心に回を重ねてまいりました。
満開の八重桜
ライトアップされた夜桜
活動実績春編
鼓童
太鼓を中心とした伝統的な音楽芸能に無限の可能性を見いだし、現代への再創造を試みる集団「鼓童」。1981年ベルリン音楽祭でデビューし、世界46ヶ国、3,700回を超える公演実績があります。
桜の花が太鼓の音色に喜んでいるように舞っていました。
琵琶演奏
西アジアから派生し、ペルシャから朝鮮半島を経て、日本に伝来されたとされる琵琶。
その起源は今から千年以上も前に遡ります。
戦国時代に薩摩藩の武士のために生まれた「薩摩琵琶」と、明治時代に薩摩琵琶と三味線の要素を取り入れ、北部九州地方にそれまであった筑前盲僧琵琶を改良して作られた「筑前琵琶」の共演。
時空を超えて、伝統文化を感じるひと時でした。
フラメンコ演奏
海外の伝統芸能にも目を向けました。
スペイン南部のアンダルシア地方を中心に、ムルシア州やエストレマドゥーラ州にも伝わる芸能で、歌、踊り、ギターの伴奏が主体となっている「フラメンコ」。
日本の神社という異空間の舞台で、華麗に、軽やかに、楽しく、力強く踊り歌う姿に、観客は圧倒され、世界の伝統を感じました。
活動実績秋編
落語
若手落語会の第一人者と呼び声が高い三遊亭金朝師匠にお越しいただきました。
何とも言えぬ間と、急展開する話芸に、日常を忘れてしまうほどよく笑い、気づくと落語の世界に引き込まれていきました。
鼓と三味線
漢字文化圏特有の伝統的な楽器のひとつでもある鼓と日本の有棹弦楽器として弾いて音を奏でる三味線のコラボレーション企画。威勢のいい声と合わせ発せられる鼓の音色と三味線のやさしい調べが観客を虜にしました。
オペラ熱唱
オペラ歌手の水船桂太郎さんにお越しいただき、ナポリ民謡はじめ、秋にピッタリの曲を次々と歌っていただきました。
素晴らしい歌声に聞きほれ、その迫力に魅了されました。
最後に
公演のあとは、その場で打つ「NPO法人江戸流二八の会」による本格的な手打ちそばをご堪能いただきながら、ちょっと一杯、お酒などもご用意して、演者の方々も加わり、和やかな時間を過ごすことも好例となっております。
大人のみならず、お子さまにも参加してもらい、普段なかなか接することができない伝統的な文化芸術を知っていただく貴重な機会となるよう、今後も活動を続けてまいりたいと思っています。
伝統芸能を絶やしてはいけない、後世にも伝えていきたいという想いから、国内外、様々な文化芸術活動に携わる方々にお越しいただき、14年間に亘り芸術鑑賞会を続けてまいりました。しかし、当協会もコロナ禍の影響を受け、2020年春のイベントから現在に至るまで、活動自粛が続いております。
変異ウィルスの出現など、新型コロナウィルス感染症の拡大は、まだまだ収束の見通しが立ちませんが、今後さらに、ワクチン接種、治療薬の開発などが進み、またイベントが開催できるような平穏な日々が一日も早く訪れることを願っています。
自然の心地よさを肌で感じながら、集う人たちみんなが、楽しく、喜んでいただける企画を再び提供できるよう、アフターコロナを見据えて準備してまいりたいと思います。
その際には、是非またご案内をさせていただきたいと思います。
みなさまのご参加を、お待ちしております。
「いたばし芸術文化活動支援協会」は、板橋をもっともっと文化の薫りが芽生える街にしていきたいと思いますので、今後とも、お付き合いの程、どうぞよろしくお願いいたします。
総務部:相談役秘書 玉広投稿