ひとも、建物も、風通し良く。
部署横断プロジェクト~&リブランリニューアル(セルフビルド)
新築分譲物件の営業担当だった小林裕樹は営業部から宣伝部に異動となり「&Livlan(アンドリブラン)」の運営を担当することとなった。
「&Livlan」とは、かつての日本の暮らしのように「衣」「食」「住」に “てまひま”をかけて、丁寧に暮らすことを提案するコミュニティスペースの名称である。
小林の仕事は「&Livlan」の大幅なリニューアル。お客様にDIYリノベーションを提案するなら、まずはこの空間を自分たちの手でDIYリノベーションを行わなければと思った。
社内の各部署にいる専門家にプロジェクトの説明をするために、完成後のイメージをスケッチした。
小林「子供のころから絵は嫌いじゃなかったけど、こういった絵を描いたことはなかったです。」
プロジェクトチーム
小林に声をかけられプロジェクトに参加した野口理人(リノベーション事業部)は、一級建築士の資格を持つプロである。前職は、日建設計グループでオフィス設計を手掛けていた。
野口「小林さんのスケッチは、正直、素人の絵ではあるけれど熱意が伝わりました。スケッチだけでは施工はできないけれど、このスケッチがはじめにあったから、みんなの力が集まったのだと思います」
次に小林が声をかけたのは一級建築士の資格を持っている高野彰(建築事業部)。「ミュージション」を自社施工する場合の現場責任者を任されている。段取り良く現場を取り仕切るプロだ。
材料費の予算は?その材料や道具はどこから調達するのか。施工までの期間はおよそ一ヶ月。小林に悩んでいる時間はなかった。
小林「今回のリニューアルはパートナー企業へ外注せず、自分たちで施工・管理を全て行うセルフビルド。技術面、予算面など社内の専門家の協力がどうしても必要でした。具体的に現場でDIYを行うと考えたとき、元型枠大工という肩書を持つ、建築事業部の宮本さんの顔が浮かびました。」
宮本は、自然光や風の通り道を活かすコンセプト物件「エコヴィレッジ」の企画を担当している一級建築士。施工実務はもちろん、道具や材料についても専門家である。しかし宮本は、小林の要望をまるごと引き受けることはしなかった。
宮本「もちろん職人に任せた方が楽だし、美しく仕上がるのは当然。でも、それを自分たちだけでやろうってんだから、覚悟がいる。施工の難しさ、苦労などを経験した上で自然とチームになっていく。仕上がりは職人のようにはならなくても、家作りの楽しさを味わおうとする姿勢と風土がこの会社にはある。せっかくの機会なので、発案者(小林)にひと通り体験してもらおうと思いました。危険な作業以外は、できるだけ手出しせずに、自分でやってもらったんです。自分の手で刃物を使って少しずつ理解して、失敗して、納得していく。手に職をつけるってことは、そういうことです」
7人の笑顔?!
結果、このプロジェクトは建築事業部とリノベーション事業部から集まった四人(宮本、高野、野口、内田)と宣伝部の菅原、三ツ口と小林の合計7人でチームが組まれた。それぞれがカラフルな作業服に身を包み、全ての工程をやり遂げた。自分の担当ではない仕事に、休日の時間を割いてまで協力する。それがリブランのチームワーク。「&Livlan」のリニューアル後、七つの笑顔がリブランのfacebookに掲載された。
(総務部 太田投稿)