「ミュージション」が生んだ絆

about2016.09.13

山下大輔(ミュージション事業部)は、元インディーズのバンドマン。

担当はドラム。リブラン入社前の山下は、昼の仕事をしながら夜中はスタジオに入り、朝になったら、慌ただしく出勤するという生活の繰り返し。発売したCDをレコード店に営業し、地方へライブツアーにまわったが、移動費や滞在費は全て自己負担。プロへの道の険しさは、並大抵ではなかった。プロを目指す夢を休戦することにした山下は、縁あってリブランに中途入社した。

山下さん
山下大輔(ミュージション事業部)は、元インディーズのバンドマン

担当は音楽活動用の遮音マンション「ミュージション」。「ミュージション」の営業をするようになり、山下も入居者とのコミュニケーションを積極的に取るようになる。そこで山下は入居者の多くが、曲作りや練習を“独り”でしていることに気づく。「どんな楽器でもソロ演奏では表現しきれない部分がある。新しいミュージシャンと組むことも刺激になるはずだ…。もし、ミュージションに住む一人ひとりのミュージシャンたちが、一緒にプレイする機会があったら…」そう思った山下は入居者に声をかけてまわった。「ぜひ、やってほしい」そんな賛同の声が多く集まり、山下は「セッションパーティ」を企画した。

山下「今まですべてを捧げてきた音楽を、仕事に活かせると思いました。音楽の近くで仕事ができることは嬉しい。」

この企画は、入居者に好評を得た。そしてリブランと入居者を繋ぐ新しい絆となった。

山下「動かなければ失敗も成功も、学びもない。リブランは自主的な行動への評価が高い。与えられた仕事だけではなく、失敗を恐れずに実行に移した人間を評価する。」

それが、リブランが日頃から社員に伝えている仕事への姿勢。

山下「ミュージションの担当になれたことは、とても大きいです。入居者様の要望を形にしたり、音楽を通してお客様とより深いコミュニケーションをとったり。そういった企画を認めてもらえるのは嬉しいですし、お客様が歓んでくれている姿を見て、自信もつきました。」

テツとの出会い

お客様のリクエストに応えることの歓びを知った山下は、その後も新たな絆を築いていく。九州から上京してきたお客様の物件紹介の立ち会いに行った時のこと。過去にプロのミュージシャンになる夢を挫折したが、結婚した妻に背中を押され、もう一度、東京で勝負することを決心して上京してきたという24歳の青年だった。

山下「僕も九州出身だから、上京した当時の不安感や期待感を思い出して、自然と親身になっていたんだと思います。九州独特の生意気さも、僕としては、むしろ親近感が持てた。」

そんな山下の対応に安心し、その日以降、お客様は山下を「ダイスケさん」と、山下は「テツ」と呼び合うほどの仲になった。「東京でライブをしまくりたい!」そんなテツに山下はライブハウスの紹介や、引っ越しの手伝いもした。そんなある日、山下に思いがけないメッセージが届く。

テツ「ダイスケさん、リブランの曲を作ってプレゼントします!歌詞は、社員の皆さんの言葉を綴りますから、皆さんから好きな言葉を集めてください!」

ミュージシャン「テツ」から最高のプレゼント “オーライ”

2ヶ月後、リブランのテーマソング「オーライ」が披露されたのは、年に一回開催されるリブラン家族会のステージ。家族会は「社員が仕事を頑張れるのは、家族の協力のおかげ」という感謝の気持ちを伝えるイベント。その回のテーマは「音楽」。当日はテツ自身が会場に駆けつけ、リブランファミリーに歌のプレゼントを届けた。「〜 ここから始まる 新しい覚悟で 夢見た未来へ 〜」そのメロディーは、リブランとその家族、「ミュージション」に住む人たちそれぞれの夢を応援していた。

山下「精一杯がんばっていることがあれば、できる限り応援したい。ミュージションを選んで音楽の夢を追いかける気持ち、僕もわかるので。僕にとっては、入居者の皆様も家族のような存在です。」

リブランの原動力

山下のところには、「音楽教室を開きたい」「セッションしたい!」などの相談が後を絶たない。山下のように、自分の夢や想いを仕事でカタチにすることが、人生の喜び、達成感、成長である。そして、それこそがリブランの原動力である。 (総務部 太田投稿)

 

THO-HPhead

『東京ひまつぶし音楽祭』~ひまならみんなでおいでよ!~

2016.10.23(日) @上野水上野外音楽堂

http://musision.jp/tho2016