Q&A 無垢のフローリングは冷たいの?
無垢材は冷たいの?
下の写真ですが、同じ25℃の室内に置いておいた合板フローリングと杉の無垢材フローリングです。放射温度計で表面温度を測ってみると両方とも25℃となっています。実は同じ室温に置いておくと物体の温度も気温と同じになっていくのです。しかし、触ってみると分かるのですが杉の無垢材のほうが明らかに温かみを感じます。
理由は・・・ 熱伝導率の違いです。
この数字が大きいほど、熱の伝わり方が早くなります。言い換えるなら、この数字が大きいほど体温が奪われやすいと言えますね。 杉 ・・0.087W/m/k 合板 ・・0.11W/mk コンクリート・・1.0W/mk 鉄 ・・84.0W/mk 合板と杉材の違いは0.023W/mkですが、体感してみると大きく違うことに驚きます! ギャラリーではいつでも体感できますのでお気軽にお越しください。 さらにコンクリートと比べると10分の1以下! 冷たいコンクリートにおしりをつけて座っているとジンジン痛くなってきますよね。 やっぱり肌が触れるところには気を使いたいですね。
なぜ熱伝導率が低いの?
木は天然の断熱材と言われています。 例えば、アツアツのお味噌汁を「木のお椀」で飲んだ経験を思い出して下さい。手で持ってもそんなに熱く感じませんよね。木には熱を伝えにくくする空気層を含んでいます。 どんな空気層かと言いますと下の写真のようにあります。 木が水を引っ張り上げるときに使う導管が見えますね。この空気層が断熱効果を生み、まるでふかふかのタオルの上を歩いているような温かみを感じさせるのです。
住まいの断熱材そのものに関心が高い方は多いと思いますが、肌に触れるフローリングの材質こそ重視して選ばれることも“温かさ”のうえでは重要ですね。 住まいでの体感温度についてもっと知りたい方は【エコヴィレッジ志木鐘の音通りへのご予約】をお待ちしております。